パリ大学

出身者は優秀な学者が多い

フランスにあるパリ大学は、全部で13存在している大学を総称しています。
それぞれの大学によって習得できる学問が異なっています。
教育課程は3段階に分かれているのが大きな特徴です。
第一課程から第二課程の前半までが日本の大学では教養課程と専門課程に該当します。
第二課程後半から第三課程が大学院に該当することになります。
長い歴史の中で数多くの優秀な人材を輩出しており、後世に名を残すような著名人が多数存在しています。

参考:パリ大学

歴史

パリ大学の起源とされえいるのは1150年ごろの12世紀後半だと言われています。
1211年に当時のローマ教皇からヨーロッパの各大学がストゥディウム・ゲネラーレという呼び名の学究組織として認められました。
当時は全部で9つの大学が認定されましたが、パリ大学もそのひとつとして認められました。
この時から正式な大学として認められることになったと考えられます。
大学に通いたくても貧しくて十分な教育を受けるのが難しかった学生のために司祭のソルボンがソルボンヌ学寮を設立しました。
これをきっかけにして現在でもパリ大学のことをソルボンヌと呼ぶ人も多いです。

現在の大学制度が確立したのは1969年のことです。
この時から学部が廃止された変わりとしてユニテと呼ばれる専門的な研究や教育を行なう機関として再編されることになりました。
なお、パリ第三大学については新しい大学制度の誕生に伴って設立された大学になります。

学費

国立大学でもあるパリ大学は、学費が非常に安いことでも知られています。
授業料については500ユーロ前後になると言われていますが、日本円に換算すると約7万円前後です。
この金額は月額ではなく、年額なのでいかに授業料が安いかがおわかりかと思います。
他の国の大学と比較してもかなり授業料が安く、高度な教育を受けることができる特徴があります。

当然ながら授業料の他に滞在費用が必要になるため、実際に必要な学費は年間で考えると日本円で100万円以上は用意しなければいけませんが、授業料の安さは大きな魅力になるはずです。

著名な出身者

パリ大学は長い歴史があり、たくさんの著名人を輩出した実績があります。
ノーベル化学賞やノーベル物理学賞を受賞した実績がある「キュリー夫人」とも呼ばれていたマリ・キュリーは、パリ大学で物理や科学などを学んでいました。
当時のポーランドは女性が科学の教育を受ける機関が少なかったため、パリに移り住んできた経緯があったそうです。
功績が認められてパリ大学で初めてとなる教授職に就きました。

日本からも海外留学をしている方がたくさんいます。
現在は俳優として活躍している長塚京三氏はパリ第四大学を卒業しています。